平成15年度 作文入賞作品

☆小学校低学年☆
●最優秀賞

『はがぬけたよ』 鹿沼市立石川小学校 1年 大出 康平

  ぼくのしたのまえばがぬけました。よんほんめです。したにはもう、ちっちゃくてかわいいはがすこしありました。なんだかおとなになったきぶんでうれしかったです。
 ぼくがようちえんへいってたとき、はにぎんばをつけてきたともだちがいました。ぼくは、ぴっかぴかですごいなあとおもいました。ぼくもつけたいなあとおもいました。だけど、いまはいやです。それはむしばになったはだったのです。はをはいしゃさんでけずってきたんだって。いたくないのかな。むしばになるとはがいたくなって、たべものがおいしくたべられないとおもうから、むしばにはしたくありません。いつまでもしろいはのほうがいいとわかりました。
 はがぬけたとき、このおとなのはは、ずっとおじいちゃんになるまではえかわらないことをしりました。また、なんねんかしたらはえてくるとおもっていたので、びっくりです。ちょっとでもむしばにしちゃったら、もうもとにもどらない。ぼくは、いつまでも、はをぴっかぴかにしておきたいから、あさ、ひる、ばん、わすれず、ていねいにはみがきをしようとおもいました。おじいちゃんになっても、なんでもばくばくたべられるげんきもりもりのはにしておきたいとおもいます。


●教育長賞

『むしばゼロをめざすぞ』 鹿沼市立清洲第一小学校 3年 神山 麻美

 「はのけんさに行きます。ならんでください。」
と先生が言いました。教室がざわざわしました。
「むしばがあったらどうしよう。」
「しんぱいだね。」 という声がしました。わたしは、きょ年むしばがありました。今年は、むしばがないといいなあと、思いながらならびました。
 ほけん室でならんでいるわたしの耳に、 「6番5番しゃ線。Eまる・・・。」
と、はい者さんの声が聞こえてきました。
りえさんが、 「ありがとうございました。」 と言って、ほっとしたように後ろをむきました。いよいよわたしの番です。一歩前に出て口を大きくあけました。わたしは、けんさの時きんちょうしてしまいました。
口をあけているのでのどがカラカラしました。
「1しゃ線、2しゃ線、6はC。」 と、はい者さんが言いました。わたしは、ドキッとしました。先生からCはむしばのことだと聞いていたからです。
 家に帰ってお母さんにはのけんさの話をしました。わたしが、 「Cって言われたから、むしばがあったみたい。いつもはみがきしてるのに。」
と、言うとお母さんは、 「麻美は、いつもちゃんとみがいてるのにね。でも、よくみがけていないところがあったのかな。お母さんが颯季の仕上げみがきをしているとき、またいっしょにやろうね。」 と、わたしをはげましてくれました。
 わたしも小さいときは、妹のように仕上げみがきをしてもらっていたのです。
 ようち園の年長から一人みがきをしています。自分ではきちんとみがいていたつもりでしたが、よくみがけていなかったのだと思いました。それから、みがいている時間もみじかかったことに気づきました。
そこでいい考えがうかびました。それは、学校のはみがきビデオを思いだしながらやるという方ほうです。
 来年のはのけんさには、むしばゼロになるようにがんばろうと思います。

 

●優秀賞

『じまんの「は」』 鹿沼市立上粕尾小学校 2年 齋藤 麻衣

 「わたしのじまんは『は』です。」
 わたしは、はが生えてから今の年まで、ぜんぜん虫ばができたことがありません。
 三さいのときに、はじめてはいしゃさんにいきました。おかあさんとおねえちゃんといっしょにいきました。はいしゃさんに見てもらったら、 「虫ばはぜんぜんありません。」 と言ってくれました。よかったあとおもったことをよくおぼえています。
 どうしてならないのかなあ。いつもはみがきを、あさ・ひる・ばんと三回しているからかなあ。だから虫ばがないんだ。あさごはんのあと、きゅうしょくのあと、夕ごはんのあと、いつもやっています。きちんとはをみがいているからできないのかなあ。はのルールをまもれば、きれいなはになるのかなあ。
 うちでは、夕ごはんのあと、おかあさんといっしょにはみがきをすることが多いです。はじめに左上、つぎに右上、というふうにみがいていきます。みがきおわると、ぐちゅぐちゅを五回します。おわるとツルツルして気もちいいです。
 きゅうしょくのときは、みんなとテープに合わせてみがきます。おわったらぐちゅぐちゅして、フッそをぬります。フッそのあまいあじがして、気もちいいです。
 虫ばがある人におしえたいことがあります。それは、 「はみがきをまい日食べたらしようね。そうすれば虫ばがなくなるよ。けんこうなはになると、食べものがむしゃむしゃおいしく食べられるよ。」 ということです。
 今日も、はみがきをちゃんとして、きれいなはでいたいです。

 

●優秀賞

『はみがきをしよう』 鹿沼市立津田小学校 3年 すず木 りさ

 わたしは、よく、学校で、きゅう食後のはみがきの時間に、はみがきをちゃんとやらないで先生に注いされている友だちを見かけます。注いされているりゆうは、はみがきをしているのに頭おおいをしようとしたり、友だちとしゃべっていたりといろいろです。先生はいつもこう言って注いします。たとえば、 「みがきのこしのないようにみがこう。」 とか、 「ビデオをよく見てはみがきをしよう。」 などです。そんな友だちを見るたびに、わたしは、きちんとみがかなきゃと思います。
 でも、わたしも家では、お母さんに、 「はみがきしなさい。」 とよく言われます。でも朝は、テレビを見たくてめんどくさいし、夜はねむくてめんどくさいのです。だから朝も夜もあんまりみがきたくありません。
「うるさいなあ。いいじゃない。」 と言ってみがかないときもあります。そうやっていると、いつか虫ばになってしまいます。虫ばになったらはいしゃさんに行かなければいけません。はいしゃさんに行く前は、すごく、すごく、きんちょうしてむねがドキドキします。それはもしかすると、ますいをかけられるかもしれないからです。なぜますいがいやなのかというと、はりみたいのをさすし、おわって家に帰ってからもなんか口のまわりがモワモワしてしゃべりづらいからです。はいしゃさんのいすにすわっているときは 「これからはぜったいに毎日はをみがくぞ。」 と思います。
 今、わたしのはは、ほとんど大人のはになりました。お母さんが
「大人のはになったら、もう新しいはは、はえてこないんだから、今までよりも、もっともっと、きちんとみがかなきゃいけないんだよ。」 と言いました。
わたしは、大人のはが虫ばになって、はをぬかなきゃいけなくなったらどうしようと思いました。でも、はみがきを、きちんとしていれば虫ばになることはありません。
 わたしは何どかはぐきが、はれたこともあります。はぐきがはれるとはぐきがぷくん、とふくれて、ふくれているところをおすと、ちがでてきていたくて、ごはんをたべるともっといたくなります。いつもはだいすきな食べ物でもたべたくなくなってしまいます。
 わたしは虫ばになるのも、ほぐきがはれるのもいやなので、これからは毎日きちんとはみがきをしたいと思います。そして、おばあさんになってもおせんべいなどのかたいものが食べられるようなはでいたいです。

 

☆小学校高学年☆
●最優秀賞

『一生の宝物』 鹿沼市立清洲第一小学校 4年 高山 優菜

 かがみを見ながら歯をみがいていたら、いつごろから歯がはえてきたのか不思議に思い母の所へ行った。
「お母さん、私の歯はいつごろはえたの。」 ときくと 「そんなの覚えてないよ。」 とあっさり言われてしまった。
 部屋で勉強をしていたら、 「優菜、母子健康手帳になら何か書いてあるかもしれないよ。」 と言って、母子健康手帳を持ってきて見せてくれた。
平成五年八月二十二日に歯が出てきたと書いてあった。それを見てお母さんが、 「にっこりしたときに、白い歯がちょこっと出ているのを見つけたとき、みんなで喜んだんだよ。」 と言った。
そして 「歯は一生優菜の大切な宝物なんだから大切にしなさいよ。」 と言って部屋から出ていった。
 一年生にはじめて前歯がぬけて、少しずつ乳歯がへり、今では永久歯が二十四本もはえている。乳歯のときはむし歯になってしまったが、永久歯になってからはむし歯はない。学校でやった歯科けんしんでもむし歯なしの手紙をもらった。「やったあ。」と心の中でそっとさけんだ。友達はちょっぴり残ねんそうな顔をしていたのでむし歯があったのかもしれない。とにかく私は健康な歯である。家に帰ってお母さんに、 「今年もむし歯なしのじょうぶな歯だったよ。」 と言うと、 「おめでとう。お母さんもうれしいよ。」 と、とっても喜んでくれた。
 私の弱点は、好ききらいがあることだ。何でもよく食べ健康な体と言いたいところだが何でも食べられるわけではない。お母さんが言った一生の宝物である私の歯をいつまでも持ち続けるためには、好ききらいをなくさなくてはならない。でも、これは宇宙へ行くより難しい。どうしたらいいか考えた。そしてひらめいた。歯をよくみがいて、ばい菌を口の中から追い出すことを心がけようと思った。
 朝と夜の歯みがきは、かがみを見ながら三分間しっかりみがく。すき間は歯ブラシをたてにやさしく、横にゴシゴシと歯と歯肉をばい菌から守る。お昼は学校の歯みがきビデオのお手本をまねしてみがく。このことを毎日実行することに決めた。二十四本の永久歯とこれからはえてくる永久歯のためにぜったいに守っていく。
 年をとったときに、 「私は、自分の歯でおせんべいをポリポリ食べられます。」 とか、 「リンゴにガブリとかみつけます。」 とかじまんできるように毎日三回歯をみがいて宝物を守っていきたい。
 それにもう一つしていきたいことがある。白い歯だ。どうしてかというと白い歯が見えると、とっても美しく見えるからだ。心の美しさも大切だが、歯の美しさも大切だ。だから、健康で白い歯をずっと守るために、少しずつ好ききらいも直していこうと思った。 

 

●教育長賞

『おばあちゃんが健こうなわけ』 鹿沼市立中央小学校 4年学校 佐藤 のりこ

 私のおばあちゃんはがんばりやさんです。
なぜかというと、毎日元気よく仕事にいっているからです。おばあちゃんの仕事は、お年よりの方を介ごすることです。お年よりの方を介ごする仕事は、とても大へんだと私は思っていますが、私のおばあちゃんは、毎日楽しそうに、仕事に出かけていきます。
 おばあちゃんは、介ごの仕事のほかに、家の畑仕事もしています。私の家には、ネギ、トマトなどの野菜が育っています。これらの野菜は、みんなおばあちゃんがいつも世話をして大事に育てているのです。私たち家族のみんなは、いつもネギやトマトなどの新せんな野菜を食べることができるのです。これもみんなおばあちゃんのおかげです。
 私は、どうしておばちゃんは、こんなに、がんばりやさんで、いつも元気なんだろう、と考えました。それには、こんなわけがありました。
 おばあちゃんは、今年六十七さいです。六十七さいといったら、けっこう年をとっていると思います。すぐつかれてしまったりするのではないかと、思います。でも、私のおばあちゃんは、とても元気で、たべものもなんでも、たべられます。年をとると、歯が弱くなってしまい、かたい物がたべられなく、なってしまうと、いう話をよく聞きます。歯がぬけてしまい、入れ歯になってしまうという話もよく聞きます。でも、私のおばあちゃんの歯は全部自分の歯です。おばあちゃんが言うには、おばあちゃんの小さいころは、あまり食べ物がなくて、かたい物をおやつにして食べていたそうです。だから、私のおばあちゃんは、六十さいすぎても歯がじょうぶで、体も元気なんだなあとおもいました。
歯がじょうぶだと、体も元気になります。体が元気だと、私のおばあちゃんのように、いきいきと仕事ができます。おばあちゃんががんばりやなのは、健こうだからなのです。
私もおばあちゃんのように、いつでもいきいきしていたいです。そのためにも、歯を大切にして、いつまでも自分の歯でたべられるようにして、いつまでも自分の歯でたべられるように、はみがきをして虫ば予ぼうをに努めていきたいです。 

 

●優秀賞

『わたしと歯』 鹿沼市立粕尾小学校 4年 松本 幸穂

 わたしたちが、生活していく中で歯は、とても大切なやくわりだと思います。今、こうやって元気に毎日すごしていられるのも歯があるからだと思います。
 大すきな、スナックがしやチョコレート、アイスクリームなど食べられるのも歯があるからだと思います。ごはんも、もりもり食べられるのも歯があるからです。歯があるからこそ、いろいろな食べ物を歯でかみくだくことができるのです。
 もう一つ。歯がきちんとあるからこそ、言葉もはなせるのだと思います。
 もし、歯がなかったらどうなってしまうのでしょう。今、わたしたちが食べているおいしい給食は食べられず、赤ちゃんが食べているようなどろどろのおかゆややわらかいおかししか食べられないのかな。こうなってしまったらどうしよう。やっぱり歯は大切です。
 言葉をはなすのも歯がないと空気がもれてしまいはなせないのではと思います。
 やっぱり歯は大切です。何でも、もりもり食べられなくなってしまっては、わたしの体も弱ってしまうと思います。いつも、わたしは、元気でいたいです。食べたい物は、食べられるじょうぶな歯でいたいです。すききらいをしないで何でも食べ、食べた後は、しっかり歯をみがきいつまでもいつまでも自分の歯でいたいです。もしむし歯になってしまったら、すぐに歯医者さんに行きいつもじょうぶな歯でいたいと思います。
 私の家族は、みんなとても歯がじょうぶです。でも私は、一本だけむし歯があります。一日も早く歯医者に行って、ちりょうをしたいと思います。そして、いつまでも自分の歯を大切にしたいと思います。

●優秀賞

『八十才まで二十本』 西方町立真名子小学校 6年 関 沙奈恵 

 「あれ、歯が真っ赤にそまっている。」
 この前、学校でカラーテストをしたとき、私は、鏡を持ちながらつぶやきました。
 家に帰るとすぐ、お茶わんを洗っている母に問いかけてみました。
「ねえ、お母さん。何で私には、虫歯があるのかなあ。」
という質問に、母の手のすばやい動きは止まり私をにらみつけるような感じで言いました。
「ねる前、きちんとみがいているの。」
 いつもきちんとみがいているつもりなのになあ。と考えた私に母は、
「前歯、奥歯のみがき方、覚えているの。この前、歯医者さんで教えてもらったでしょ。」
 そういえば、このあいだ歯医者さんに行ったときに、看護婦さんがハブラシと手鏡を持ってきて、一本一本ていねいに教えてくれました。
 私は歯医者さんでは、虫歯を治したり、薬をぬったりすることだけしかしてもらっていないとばかりずっと思っていました。本当は歯のみがき方や、歯について知りたいことなどたくさん教えてくれる所だったのです。
「沙奈恵。八〇二〇って知っている。これは八十才まで二十本の歯を持とうという意味なんだよ。」
 私は、入れ歯になると、本当の味がわかんなくなってしまったり、食べ物をうまくかむことができなくなってしまったということを聞いたことがありました。でも本当にそうなのか知りませんでした。
「入れ歯になると、本当に悲しいんだよ。かたいおせんべいなんか食べられないんだ。」
 私は、びっくりしました。自分が好きな物を食べられないなんて。
 母は、私が小さい頃から、小魚やするめイカを食べさせていたと聞きました。
 それは、かたいもの、カルシウムのあるものを食べると、あごがじょうぶになって、歯がきれいに生えてくるからなのです。
 私は今、とっても母に感謝しています。
 一番、自分の中で気をつけなくてはいけないことは、歯みがきをきちんとすることです。大きゅう歯、小きゅう歯、犬歯、門歯と一本一本ていねいにみがいて、虫歯ゼロを目指したいと思っています。
 一生使う自分の歯。八十才まで二十本。自分の歯は、一生自分で守っていこう。歯をみがくことは、自分の心をみがいているような気がしました。


☆中学校☆

●教育長賞

『歯を大切にしよう』 鹿沼市立加蘇中学校 3年  大貫 恵未

 以前の私は、歯のことやむし歯について、それほど深く考えたことがありませんでした。
ただ、「むし歯になった時に、それが進行してひどくなったら、歯医者に行けばいい。それ以外は、別に大したことがないから大丈夫。」という、それだけでした。
 ある日、あるテレビ番組で病気の事を取り上げていたのを、私は偶然にも見ていました。その中に、むし歯についてもありました。なに気なく見ていて、私は驚くべき事を知りました。なんと、むし歯から菌が入りこんでその菌が、今度は体内に入り最終的に死に至らせるといいます。私は、それを聞いて驚くしかありませんでした。
「むし歯になっても大丈夫。」などと、特に何も考えずに毎日を過ごしていた自分が、とても怖く感じました。
 思い返せば、小学校の頃に給食後毎回歯みがきをしながら、先生方が、「しっかりと、よくみがいて下さいね。」と、歯みがきのビデオを見せてくれました。
その頃は、(別ににむし歯になれば、歯医者に行けばいいだけのことなのに。)としか思いませんでした。しかし、今となっては、健康のことや、体のこと、歯のことを心配して、(めんどうなんて思っていられない。きちんと磨こう。)と、思うことができています。
 そもそも、歯とはとても重要な役割をしています。例えば、何か物を食べる時には必ず必要です。他に、よくスポーツをする時などに、「歯に力を入れろ。歯をくいしばれ。」という言葉をよく耳にします。これは、奥歯に力をいれてくいしばることで、自分の力を少しでも出せるということなのです。
 このように、歯は健康を維持するだけでなく、様々なところで力を発揮するための大切なものだと、私はそう思います。だから、その歯を守るためには、よく噛んだり、年一回でも検診をするなどをしていければいいと思います。また、むし歯を甘く考えたりせずにきちんと予防していけたらいいと思います。そして、万が一むし歯になってしまった時には、すぐに治療をすることが大切です。できれば、むし歯にならないように歯を清潔にすることを心がけていけばいいと思っています。
 また、自分だけでなく他の人にも心がけてほしいと思います。そして、いつかむし歯のない社会になればいいなと思います。

 

●優秀賞

『おいしく食べるために』 鹿沼市立南押原中学校 3年  江田 仁美 

 私の家では夕食を皆で作ることがとても多いです。そのため私は、料理を作ることが大好きです。皆で作った料理を皆で食べるということはとても幸せで、その場がとても和みます。だから私の家ではその時が家族がそろう安らぎの一時となり、おいしく料理を食べることができています。
 しかし、私は最近「おいしく食べる」ということを以前よりもっと深く考えるようになりました。たとえおいしい料理を作ったとしても、歯の状態がよくないとおいしく食べることはできないのではないでしょうか。実際に入れ歯や虫歯の痛みで、おいしく食べることができない人は少なくないでしょう。だから私たちは歯の健康についてもっとよく考える必要があるのではないかと思います。
 歯の健康にとって、まず歯みがきはとても大切です。それは歯みがき剤の中には多くの成分が入っていて歯を強くしたり細菌の力を弱めたりするだけではなく、血行をよくし歯肉を引き締める役割りも果たしているからです。だから歯みがきは歯の健康にも口の中の健康にも大切だということが分かります。
 しかし歯の健康にとってもっとも大切なのは、正しい食事です。正しい食事とは、食習慣や食べ方、食物全部も含めて考えることが大切であり、まず一日三食、バランスのとれた食事が大切です。バランスのとれた食事とは、タンパク質、ビタミンA、Cそしてカルシウムなどをしっかりととる食事のことを言います。しかし必要な栄養素が多い子供には一日三食だけでは十分に栄養がとれません。そこでおやつの時間も大切となります。正しいおやつの取り方は、ただ甘いだけのもの、エネルギーが高いものに気をつけてきちんととらなければいけません。そして食べすぎて食事が食べられなくなることにも注意しなくてはなりません。
 次に、食べ方や食物と健康な歯との関わりについて考えてみましょう。食べ方ではよく噛むことによって唾液が多く出て消化や吸収を早くしたり、記憶に関する脳内物質も増えたりして歯を強くするということが分かっています。そして食物ではよく噛むことを必要とする野菜、肉、貝、きのこなどをバランスよく選ぶことが大切となります。
 このように健康な歯を守るためには正しい食事が必要となります。そしておいしく食べるには健康な歯も必要です。その大切な歯は自分にしか守れません。だからこそ毎日の食事に注意をして自分の歯を大切にして自分の歯でおいしい料理を食べる。それが本当の「おいしく食べる」ということだと私は思います。

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