☆小学校高学年☆

 

●最優秀賞

『8020を目指して』 菊沢東小学校 5年 渡辺 陽太

 ぼくは、あまい食べ物が大好きです。母に「少しだけよ。」
と言われても、おいしくてつい食べすぎてしまい、怒られてしまいます。そんな時には、「あまい物ばかり食べていると、むし歯になってしまうよ。」
と言われます。でも、ぼくは、まだむし歯になったことがなく、あまい物を食べてもむし歯にならないと思っていました。本当にむし歯になりやすいのかなとぎ問に思い、本で調べてみると、あまい物に入っているさとうが、口の中で「さん」になって歯をとかしてしまいむし歯になることが分かりました。また、あまい物だけでなく、食べ物のかすが口の中に残っていると、そのかすが「さん」になりむし歯を作ることも分かりました。
 それから、むし歯になるとぼくの体はどうなってしまうのか少し不安になり、両親に聞きました。ぼくの両親は、どちらもむし歯になったことがあるそうです。むし歯がひどくなると頭までズキズキすると教えてくれました。それを聞いたぼくは、どの位のいたさかは分からないけど、そういう思いはしたくないと思いました。
 最近、テレビのニュースで、「最近の子ども達は、固い食べ物をあまり食べない。」と聞いたことがあります。そのせいか、せっかくむし歯のない歯なのに、食べ物を前歯で切ったり、ちぎったり、おく歯でくだいたり、すりつぶしたりという作業をしないので、あごの力が弱くなってしまい、本来の役目をはたせず、「じょうぶな歯」と言えなくなっているそうです。ぼくも、カレーやハンバーグのように、食べやすいメニューが大好きですが、歯ごたえのあるお肉やするめは、食べるたびに口やあごが疲れてくるのできらいです。だから母には
「健康のためには、かむことが大切だよ。」
と言われます。あごや歯がじょうぶだと、いろいろな食べ物が食べられるので、体も健康になるのかなと思いました。
 ぼくは家族との会話や自分で調べたことをきっかけに、今ある歯がずっとじょうぶなままで残っていてほしいと考えるようになりました。ぼくの目標は、八十さいになった時に、自分の歯が二十本あるようにすることです。そのためにも、食べ物を食べるときには「きらいだから」「固いから」などと言わずにいろいろな食べ物に挑戦し、良くかんで食べることで、しっかりと強い歯を作っていきたいです。
 これまで、ぼくの歯を大切に思い、毎日しあげみがきをしてくれた両親に感しゃをし、これからは自分の歯を自分で守っていけるように、歯をきちんとみがいて、8020を達成したいと思います。