平成16年度 作文入賞作品

☆小学校低学年☆
●最優秀賞

『わたしの「は」』 鹿沼市立永野小学校 2年 大嶋 るか

 二さいぐらいのときのことです。夕ごはんを食べおわったわたしは、おにいちゃんとおすもうをはじめました。テーブルのまわりできゃあきゃあ言い合ってとりくみました。
「のこった。のこった。」
「あっ。」
と言ったとたん、なげとばされて、はをテーブルのかどにぶつけてしまいました。気がつくと、まえばが一本ありません。お母さんがびっくりして
「はを、のみこんじゃったんじゃないの。」
と言いました。わたしは、くびをかしげました。お父さんもまわりをさがしています。
 しばらくして、かべのほうで、ほこりといっしょになっているはがみつかりました。
 すぐにはいしゃさんにいって、はをつけることになりました。とれたはを、ぎゅうにゅうの中に入れてもっていきました。
 はは、ぶじにつきました。でも、だんだんぐらぐらしてまもなくとれてしまいました。おかあさんたちは、きちんとはが生えてくるのかしんぱいしていました。わたしもすこしふあんでした。
「このまま、はが生えてこなかったらどうしよう。」
とおもうと、かなしい気もちになりました。
 それに、うどんを食べると、はのあいだから、するりとぬけおちてしまいました。うまく食べることができないので、こまったなとおもいました。
 わたしは、早く生えてこないかなとまい日かがみを見ていました。
 一年生になったある日、いつものようにかがみをみました。
「あっ、はだ。」
はぐきのピンクにもり上がったところから、白っぽいぎざぎざが見えました。おとなのはです。わたしは、おかあさんにちかづいて、
「はが、生えてきたよ。」
と、大きな声で言いました。そして、大きな口をあけました。
「よかったね。」
おかあさんは、にこにこしてよろこんでくれました。
「よかったなあ。」
おとうさんも、口の中をのぞきました。
 わたしは、心の中で
「ちゃんとはみがきするよ。わたしのおとなのは。」
と、よびかけました。
 今でも、テーブルについたはのあとを見るとき、
 「もっとたいせつにするよ。」
と、わたしのはに話しかけています。


●教育長賞

『ある出来事から』 鹿沼市立清洲第一小学校 3年 田中 慎也

 二年生のある日、口の中を見るとちょこんと歯が生えていました。
「お母さん、大人の歯が生えてきたよ。」
と、声をはずませてお母さんに話しかけるとお母さんは、
「慎ちゃん、でもへんな所から歯が出ているから、ねんのため歯医者さんに行ってみない。」
と言われました。
 歯医者さんに行くと、レントゲンをとってしらべてくれました。けっかは、大人の歯ではなく、かじょう歯でした。歯医者さんは、
「この歯は、いらない歯だからぬくよ。少しいたいけど、がまんしようね。」
と、はげましてくれました。ぼくのひたいからあせがじわじわでてきました。手にも力が入りました。ぬくしゅんかんは、とてもいたかったです。歯も、ぬかれまいとがんばっていたからでしょう。先生がおもいきりぬいたので歯はどこかへとんでいってしまいました。えいせいしさんたちが、ぼくの歯を見つけて見せてくれましたが、その歯は、きばのような大きな歯でした。
 ぼくにとって歯をぬいたのは、はじめてでした。もし、歯がかなりいたんで、ぬかなければならないような事になったら、もっと大へんだなあと思いました。ぼくは、今、虫歯ゼロですが、ゆだんして歯みがきをさぼったり、あまい物ばかり食べていたりしたらあっという間に虫歯になってしまうと思います。
 ぼくは、なんでも食べて心も体もけんこうでいたいと思っています。この前、きゅう食で、カミカミこんだての日がありました。その時、先生が、
「よくかむと、発音がはっきりして、頭のかいてんがよくなり、あごが発たつしてきれいな歯ならびになるのですよ。」
と、おっしゃいました。
 ぼくは、セロリが少しにが手ですが、食物せんいは、歯のそうじをしてくれるクリーニング屋さんのやく目をはたしているそうです。少しびっくりしました。にがてだからいやといって、食べないのは、よくないと思うようになりました。
 今、食べ物がおいしく食べられるのもじょうぶな歯のおかげです。
 八十さいで二十本をめざして、子どもの時から歯を大切にすることがぼくの目ひょうです。

 

●優秀賞

『むし歯にならないために』 鹿沼市立東小学校 3年 やまのい ほのか

 口を大きく開けて、かがみを見たら、歯が見えます。小さな歯や、大きな歯とがった歯もあります。えいきゅう歯とにゅう歯もあります。もっとよく見て見ると、おく歯のみぞが茶色くなっています。
 歯い者さんにいって、見てもらったら、
「にゅう歯がむし歯になっているよ。歯のうらがよくみがけなかったんだね。」
 と、言われました。
 虫歯は歯のびょう気です。けがみたいにしぜんになおることは、ありません。ほうっておくと、歯のしんけいまでとどいて、すごくいたくなってしまうと本に書いてありました。
 わたしはときどき、赤いシロップぐすりをつかっていました。それは歯がよごれている所が赤くそまるくすりです。いっしょうけんめいみがいても、赤くそまるときがあります。歯と歯の間や、おく歯のみぞです。
 糸ようじや、歯ブラシで、ていねいに、みがくと、やっと赤いよごれがぜんぶとれます。
 とても大へんだけど、ぜんぶの歯がきれいになると、すっきりした気もちになります。
 歯は大切な物です。歯がないと、大すきな食べ物も食べられないし、じょうずにしゃべれなくなります。それににっこりわらったときに、きれいな歯が見えたほうが、すてきだと思います。
 では、大切な歯が、虫歯にならないようにするためにはどうしたら、いいでしょうか。
 ①あまい物ばかりを食べないこと。
 わたしは、キャンディーが大すきです。
 でも、食べるのは、ときどきにしたいと思います。
 ②食べたらすぐに、歯みがきをしよう。
 とくに、夜ねる前は、かならず、ていないにみがこうと思います。
 ③みがいた後、きれいになったか見てもらうこと。
歯のうらがわは、自分ではよく見えないので、よく見てもらう。
 歯は、わたしがおばあちゃんになるまで、ずうっとつかうものです。だから、これからも歯を大切にしたいです。

 

●優秀賞

『わたしのはは、じょうぶなは』 鹿沼市立津田小学校 3年 篠崎 佑香

 わたしには、じまんできることがあります。
 むしばになったことが一度もありません。
 ようち園のはのけんしんでも、むしばにならなかったし、小学校のはのけんしんでも、やっぱりむしばはありません。
 はい者さんでも、
「むしばはないし、はならびもいいですね。」と言われて安心しています。
 はみがきのみがき方のこつは、くだもののもものかわが、むけないくらいの弱さで、やさしくみがくことです。はぐきのところは、はぐきにしん動を送るように、はぶらしを動かしてみがくと、ピカピカになります。それから、強くみがきすぎるとはがこすれて、いたくなります。はみがきこをつけすぎるとこうかがないので、少しにして、口の中であわだててみがくようにしています。
 わたしは、はがぐらぐらしていましたが、いつまでもぬかなかったので、後ろから新しいはがはえてきてしまったので、はい者さんに行ってぬいてもらったことがあります。ぬいた時に、はがピューンととんでいって、はい者の先生が、
「元気のいいはだね。」
と言ってくれました。わたしは、はい者さんに早く行ってよかったなと思いました。もしそれがそのままだったら、もっとひどくなっていたと思います。わたしは、はい者さんがあまりすきではなかったけれど、行ってよかったと思います。
 はは、ものをかんだりする時に、とても大事なものですから、わたしはとても大切につかうようにしています。
 これからも、きれいでじょうぶなはにしていたいと思います。

 

☆小学校高学年☆
●最優秀賞

『よくかむこと、、、』 鹿沼市立粕尾小学校 4年 白石 咲和子

「あーっ。するめはなめてちゃだめだよ。」
「よくかまなくっちゃ、意味ないんだから。かんでると、イカの味がしみでてくるよ。」
「だって歯がいたくて、めんどうなんだもん。」
給食にでたするめの食べ方をめぐって、クラスでいろいろな意見が出ています。すると先生が、いいました。
「よし。どうして食べ物は、よくかまなくてはいけないんだろうね。では、五時間目にビデオを見て考えてみよう。」
 私はビデオを見てビックリしました。かたいものをたべると、たくさんのだえきがでるのです。何倍ものだえきがでます。だえきは歯を守るせいぎの味方。
 それから、ネズミの実験にもビックリしました。いつも、やわらかいエサを食べているネズミと、いつもかたいエサを食べているネズミをめいろに入れます。すると、かたいエサを食べているネズミのほうが、はやくゴールに着きました。しかも、二回目、三回目をすると、めいろの道順を覚えてしまい、あっという間に四秒でゴールに行ったのです。よくかむとあごがきたえられるだけでなく、のうのはたらきがよくなって、きおく力があがるのです。
「えっーびっくりした。」
「こんなこと初めて知ったよ。」
と、みんなもおどろいていました。
 その他にもビデオでは、よくかむとだ液がたくさん出て、むし歯になりにくいことや、あごの力がついてスポーツのときに力を出しやすいことも言っていました。
「イチローって歯がきれいだよね。しんじょうの歯も真っ白で光ってるよ。」
「オレ、今日からしっかり歯をみがこう。」
そんな声も聞こえてきました。
 私は、よくかむと、体にいいことがたくさんあるということが、よく分かりました。私は、おせんべやくだものがすきなので、これからもかたいものもおいしく食べたいと思います。そして、歯みがきのときは、一生懸命みがいて、大切な歯を守っていきます。


●教育長賞

『歯の役割』 西方町立真名子小学校 6年 金子 裕紀

 ぼくたちは毎日歯を使って物をかんで食べています。しかしよくよく考えてみるとその歯について真剣に考えたことがありませんでした。これまでは、「きちんとみがかないとむし歯になる」という当たり前のようなことさえ自覚が足りず、今思えばとても雑なみがき方をしていたように思います。ですから学校でやるカラーテストの評価も今一歩でした。
 先日六年生になって初めてのカラーテストがありました。結果は今回も思わしくなく、これではいけないと思い、鏡を持って歯をみがくようにしました。歯の様子を見ながら歯をみがくと汚れが気になり、きれいにみがこうという気持ちが強くわいてきました。
 それから数日が過ぎ、歯医者に行く日がきました。以前の雑な歯みがきのせいでむし歯になっていたらどうしようという不安を抱いたまま歯医者の待合室で待ちました。
「次の方どうぞ。」
とうとう自分の番がきました。ぼくは緊張したまま治療室に行きました。しん察の途中、「歯がきれいだね。虫歯は一本もないよ。この歯の写真をとってろう下にはろうか。」と、先生がぼくに言いました。予想外の先生の言葉に、ぼくはとてもうれしくなりました。
これからも一本一本をていねいにみがいていこうと思いました。家に帰った後、いつも以上に時間をかけてみがきました。次の日に学校に行くと先生に
「歯を磨いていても歯石というのがたまってしまうらしいよ。それがたまっていくと歯ぐきが炎症を起こしてしまうそうだ。歯石は歯医者さんじゃないととれないからむし歯じゃなくても定期的には医者さんにみてもらった方がいい。」
と言われました。自分の歯や口の中の健康には自分の努力と歯医者さんの助けが必要なんだと初めて知りました。
 何日かが過ぎました。ぼくは図書館に行き、総合的な学習の時間の調べをしていました。
調べが終わり時間的に余裕があったので歯について調べてみました。するとむし歯はとても昔からあったことや、歯の働きは食べ物をかむばかりでなく声を出す時に音を調節する役割ももっているということなどがわかりました。とても意外でした。家に帰り、母に歯の音を調節する役割について話すと、母の知り合いの話をしてくれました。その知り合いの方は以前は白くきれいな歯でしたが今は自分の歯はほとんどないということでした。
「その人は声がかわったの。」と聞くと「声もそうだけど、言葉が少し聞きとりづらくなったね。」と、話してくれました。
 色々な役割、働きをもつ歯。ぼくは歯医者さんといっしょにずっと守っていきたいと思いました。

 

●優秀賞

『これからもきれいな歯』 鹿沼市立粕尾小学校 5年 田中 めぐみ

 わたしは、むし歯になったことがありません。わたしのきょうだいには、むし歯があるのに、なぜかわたしだけむし歯がないのです。
おかしもいっぱい食べているのに、なぜかむし歯にならないのです。むし歯がないのは、とてもいいことなのに、とてもふしぎでした。
 お母さんに聞くと、「かたいイカなどを食べているから、歯がじょうぶでむし歯にならないんじゃないの。」といっていました。
 歯の本を読んでみたら、やさいなどを食べると、むし歯にならないと書いてありました。口の中で細かくなったやさいのきれっぱしが、さとうやおかしのかすをとってくれるから、むし歯にならないそうです。
 わたしは、やさいが大好きなので、おかしを食べても、やさいが歯のそうじをしてくれるから、むし歯にならないのかなあと思いました。
 むし歯にならないためには、いくつかの条件がありました。一つは、歯をじょうぶにすることです。かたくてじょうぶな歯は、さんにとけにくいので、むし歯になりにくいことがわかりました。二つめは、歯に食べかすを残さないことです。歯に食べかすを残さなければ、むし歯の原因になるさんができないので、むし歯にならないことも分かりました。
 わたしは、これからもむし歯にならないように気をつけていきます。好ききらいをしないで、何でも食べ、むし歯きんにまけないじょうぶな歯にしたいと思います。そして、食べかすを残さないために、しっかり歯みがきをしたいと思います。とくに、たべかすのつまりやすい、おく歯や、歯と歯の間などはとくにていねいにみがきたいと思います。
 むし歯がないことは、とてもすてきなことです。むし歯がなければ、笑顔もきれいだし、体も健康だからです。わたしは、これからも歯を大切にして、大人になっても、おばあちゃんになっても、むし歯にならないようにしたいとおもいます。

●優秀賞

『いつまでも自分の歯で』 鹿沼市立粟野第一小学校 6年 神山 侑希

 ぼくのおじいちゃんは、すごい。もう七十才をこえてかみの毛が白くて目鏡をかけている普通のおじいちゃんだけど、何と全て自分の歯で、いれ歯や治りょうした歯が一本もないのだ。つまり、七十才すぎまで虫歯が一本もないということになる。
 ぼくは、びっくりしてその理由を、母に聞いてみた。すると、母は、
「毎日、きちんと歯みがきをしているから、自分の歯が何十年ももっているのよ。」
と、言っていた。確かにそのとおりだろう。歯を毎日きちんとみがく、口で言うのは簡単だが、ぼくなんかは、つい忘れてしまったりいいかげんになってしまったりが、しょっちゅうなのでおじいちゃんは、えらいと思う。
 今はテレビなどでも虫歯を予防するためのいろいろな歯ブラシや歯みがき粉、口の中の虫歯菌をなくす薬と、たくさん虫歯予防製品があるが、昔は、こんな物があるはずがない。おじいちゃんは、どうやって、みがいていたのだろう。そう思いおじいちゃんに聞いてみた。おじいちゃんは。
「歯ブラシでみがくだけだよ。昔は、家の近くに歯医者さんがいなかったから自分で、気をつけていないとだめなんだ。むし歯になって痛むとぬくしかなかったから、そうならならないようにていねいにみがいたよ。」
 と、答えてくれた。歯みがき予防の薬に頼らなくても、ていねいにみがけば、虫歯にはならないということがよく分った。ぼくは、歯みがき粉にたよって、いいかげんにみがいていた自分を反省した。
 歯みがきの話をしてくれたとき、おじいちゃんは、もう一つおもしろい話を聞かせてくれた。それは、昔の食事のことだ。今は、食べ物が豊富で、何でも食べたい物が手に入るが、昔は、おやつなんてなく、あっても山の山いちごやかきぐらいだったそうだ。食事もごはんとみそ汁、つけ物が中心でたまに魚や煮物があったそうだ。家庭科や保健の学習で栄養や健康についての学習をしたが、昔の食事は、人の体によいもので、歯にもすごくいいことがわかる。それに比べて、今は、甘い物も多いし、やわらかい物がとても多い気がする。ぼくたちの歯の健康を守るためには、歯みがきだけではなく、食事も見直さなくてはいけないということがわかった。
 ぼくは、まだ十一歳で、おじいちゃんの歳にはまだ、六十年以上ある。虫歯は、今のところはない。(治した歯は何本かあるが。)おじいちゃんを見習って年をとっても元気な歯でいられるように歯みがきと食事に気をつけてがんばろうと思う。そして、七十才をこえても、全部、自分の歯だと自まんできるようにしたいと思う。

 

☆中学校☆

●優秀賞

『私たちの宝物』 鹿沼市立南押原中学校 3年 藤江 梨紗

 「きちんと歯をみがいて寝なさい。」
皆が幼い日の夜、よく母などから言われたであろうこの言葉。私もその大勢の中の一人です。当時の私は、歯なんてどうでもいいという思いが強くあったため歯磨きという行為は面倒なものでしかありませんでした。しかし、こんな私の考えはある時期を境に変化していくことになりました。
 私は小学校の低学年当時、大きなすべり台に、誤って歯をぶつけ前歯の片方を折ってしまった経験があります。この時私は前歯だけにとてもショックで一人落ち込む日々でした。少し微笑む程度でも歯が折れた部分はぽっかり穴があいたかのように見え、その姿は幼いながら誰にも見せたくありませんでした。歯がいつものところに、いつものように無いだけで私の心までも大きな穴があいてしまったようでした。そして虚しさが波となり押しよせてくるのを感じ、歯のある意味を真剣に考える大きなきっかけの一つとなったのです。
 このころ、私にはもう一つ他人からみれば小さな、だけど自分自身にとっては大きな出来事がありました。それは今まで虫歯ゼロを保っていた私の歯が生まれて初めて『むし歯』と診断されてしまったのです。思い返せば夜の歯みがきが面倒でさぼって寝てしまったことも何度かあり、思いあたる節を一つ思い返すごとに後悔する気持ちが膨らみました。このときむし歯が無いことが小さな自慢となっていた私にとってこの事実は受け入れがたく、なによりこれ以降きちんと歯をみがくようになった直接的な理由です。歯みがきは自分の歯を守る一番身近で一番手軽な方法であって、以前の私のように「面倒」という言葉で簡単に省略してはいけないのです。そして歯みがきには大きな意味があることをひしひしと感じ今までの自分の考えは間違いだったのだと実感しました。
 現代の私たちの社会にはむし歯や歯周病、歯肉炎といった歯の病気がたくさんあり昔に比べ歯に何らかの問題を抱えている人も少なくないでしょう。食生活もだいぶ変化し、柔らかい食べ物が増えたため、人はよく噛んで食べるということをあまりしなくなりました。噛むことは単純な動作ですが、あごが強くなるばかりではなく脳を活性化する働きがありとても重要な動作です。しかし、ただ噛むといっても、そこに自分の健康な歯が無かったら物を噛むことさえできません。今はきちんとはえそろっている歯でも自分でしっかり守っていなければ近い将来おいしい食事ができなくなってしまうかもしれないのです。
 私は以前に歯が入れ歯になってしまうと食事を「おいしい」と感じなくなってしまう、と聞いたことがありました。その時はなぜなんだろうと疑問に感じましたが、今思えば自分にも分かる気がします。どんなときでも自分の歯でしっかり噛んで食べる食事に勝るものはないのでしょう。
 私たち人間の歯が生え変わるのは一生にたったの一度きり。そんな貴重な歯を「あってあたり前」など思わすに「いつもありがとう」という気持ちを持ち続けたいと私は思います。今ある歯を一生保てるかは自分たち次第です。一人一人が歯の大切さをきちんと認識し、そして大事にしていけばその歯もずっと元気なままでしょう。自分の歯を守れるのは自分だけです。いつまでたっても健康な歯は私たちの大切な宝物であり、この宝物たちは私たちの体や笑顔を守りそして楽しい毎日をプレゼントしてくれます。

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