平成25年度作文入賞作品

☆小学校低学年☆
●最優秀賞

『歯の大切さ』 鹿沼市立菊沢東小学校 3年 川田 希実

 みなさんは、歯みがきがすきですか。わたしは、毎日歯をみがいていますが、歯みがきはすきなほうではありません。
 ようち園のころは、お母さんにしあげみがきをしてもらっていました。とくに夜はねむくなってしまい、お母さんにちゅういされながら、わたしは口をあけただけでお母さんにみがいてもらったこともありました。ねむくてしっかり歯みがきができてなかったせいか、むし歯になってしまい、歯いしゃさんに行ったこともありました。
 いつごろからかわすれてしまいましたが、歯がぬけて大人の歯がはえてきました。大人の歯がむし歯になってしまいぬけてしまうと、つぎの新しい歯ははえてこないそうです。何どもはえかわってくれると思っていたわたしはショックでした。お母さんから歯みがきをしっかりやりなさいと何ども言われていましたが、このためだったのかと後になってきづきました。わたしがしっかり歯みがきをするようになったのはこのときからです。
 お父さんからも、歯の大切さについて教えてもらったことがあります。
 「歯は食べ物をかむだけではなく、歯があるおかげでうまくはつ音できて話をしたり、歌を歌うことができるのだよ。」と言われたことがあります。歯みがきも食べた後の歯の外がわをきれいにするので大切ですが、歯にえいようをあたえて歯の内がわからもじょうぶにすることも大切だそうです。歯はほとんどがカルシウムによって作られているので、ほねまで食べられる小魚や牛にゅう、チーズやヨーグルトなどがいいそうですが、わたしは魚はあまり食べません。お父さんからも食べるようすすめられますが、どうしてもにが手です。
 これからは、歯にもえいようがいくようにカルシウムの多く入った食べ物を食べるようにして、歯みがきもこれからもかかさずつづけて、おばあちゃんになっても自分の歯で食べられるようにがんばりたいです。そして、いつか自分も大人になってお母さんになったら、自分の子どもに歯の大切さを教えてあげたいです。 


●教育長賞

『自分の歯』 鹿沼市立菊沢東小学校 3年 大出 聖哉

 ぼくは、今まで子どもの歯も大人の歯も一本もむし歯になったことがありません。
 夜になるとお母さんが、「聖哉、歯みがきしたの。」と声をかけてくれます。たまにわすれていてあっ、と気がつくことがあり、助かったと思いながら歯みがきをします。ぼくはお母さんに教えられたように、おく歯までを細かく一つ一つの歯を二十回ずつみがいています。ぼくはこの歯のみがき方は正しいと思ってます。
 この前、学校で歯と口についてそめだしをしました。歯みがきには自信があったのにぼくの歯はほかの子たちと同じようにまっかになっていて、びっくりしました。
 「うわあ、すごいまっかっかだ。」
 「もっとしっかりみがかなくっちゃ。」
 ぼくもみんなも大さわぎでした。しっかりみがいているつもりでも、まだみがけていないところがたくさんあることがわかりました。友だちはおく歯やかみあわせの歯と歯の間が赤くそまっていました。ぼくもみがきのこしのところがいくつも見つかりました。かがみを見ながら歯みがきをしたら、とてもつかれました。
 この前、歯いしゃさんに行きました。子どもの歯がなかなかぬけないのに、大人の歯がその子どもの歯のうしろに生えてきてしまったので、子どもの歯をぬくのです。いたくないようにますいをかけて、ペンチのようなどうぐをつかってぬいてもらいましたが、こわくてないてしまいました。こわかったけど、これからの自分の歯のことを考えるとがまんしなくてはだめだと思いました。
 大人になってもずっとつかっていくたいせつな歯です。これからもむし歯や歯のびょうきにならないようにきちんと歯をみがき、しっかりとまもっていきたいと思います。

 


☆中学校☆
●最優秀賞

『未来の歯のために今からできること』 鹿沼市立西中学校 1年  日高 暁
 小さい頃、僕ははっきり言って歯磨きが好きではなかった。ご飯を食べるたびに歯磨きしたり、もう眠いのに寝る前に洗面所に行ったりすることが面倒くさかったのだ。そうして僕の歯磨きのサボりは習慣化し、当然気付いた時にはむし歯ができてしまった。
 むし歯は放置すると、神経を取ることになる。あの時の痛みといったら、歯が痛いのか顔が痛いのか耳が痛いのか全くわからないほどだった。初めての大がかりの治療に僕はびくついた。しかし、その時に使用した麻酔の注射は最新の機器だったようで針が刺さったのも感じず、想像していたより治療は痛くなかった。治療する前の痛さがすっきりとれ、僕は歯医者さんに感謝すると同時に、自分の歯磨きの考え方の浅さを後悔した。
 「自分の歯は自分で守る」そう歯医者さんが教えてくれたからだ。
 僕の通っている歯科は、治療が終わってもそれで終了ではなく、定期検診に通うことになっていた。それは、歯を守ることの大切さに気づくこと、むし歯予防に欠かせないからだそうだ。治療するためではなく、予防するために病院に行くことが、自分の歯を守る第一歩なのだろう。
 世界にはむし歯予防先進国といわれている国がある。フィンランド、スウェーデン、アメリカ、イギリスがそうだ。ちなみに日本のむし歯の多さは世界で下から二番目だった。予防先進国と日本の決定的な違いは、僕のようにむし歯になってから歯科に行く人が多い日本に対し、むし歯にならない為に歯科に通うこということが主流になっていることのようだ。
 スウェーデンの91%の人が定期検診を行っていることに対し、日本では16%程度の人しか定期検診には通っていないそうだ。その結果、どの位差が出るか。
 現在、 80歳程度の人が、残っている歯の本数は約8本、ほとんどの人が入れ歯という日本に比べ、予防先進国では20本以上残っているという事実からその差は明らかに違いがあると思う。毎日、しっかり歯を磨き、それでもむし歯になってしまったら歯科へ行く。それも1つの方法だけれど、そもそもむし歯になる前から定期的に歯をケアし、むし歯に負けないよう歯の質を強くしたり、むし歯菌を除菌することに重点を置いている国と同じ方法や考え方が、きっと僕の未来の歯の健康はもちろん、日本に住む人が年をとった時、歯が健康である喜びを1人でも多く感じられるだろう。
 だから僕は、歯の治療が終わっても定期検診に通おうと思っている。可能な限り、ずっとおいしい物を自分の歯で味わえるように、未来の自分に貯金するつもりで、今から定期検診に通おう。
 自分の歯は自分で守るものだと教えてくれた歯医者さんのようにー。

 

●教育長賞

『歯みがきの輪』 鹿沼市立東中学校 2年  田崎 優奈

 私は、まだ乳歯がいくつかあります。友達や家族などまわりのみんなは、もう全部歯が生え変っています。私は少し前、そのことでこの先の歯のことを不安に思っていました。ちゃんと歯が全部生え変わるのか、いつ抜けるのかなど他の人には言えない小さな悩みが、心の中でももやもやしていました。私は歯医者に行ったことがほとんどないので歯の事についてはあまり知らないし、知識もありません。
 でも、歯みがきをするのは好きなので、一日三回の歯みがきは欠かさずにしています。歯みがきは小さい頃から母がよくしてくれていたので、今でもそれが習慣になっています。そのせいか、私は虫歯が一つもありません。虫歯のないことをちょっと自慢に思っています。中学校に入って、驚いたことがあります。それは、小学校であった「歯みがきタイム」がないことです。 「歯みがきタイム」とは、給食を食べ終わった後、みんなでビデオを見ながら三分程度の歯みがきをする時間です。私はその時間が好きでした。みんなで歯をみがくのはとても楽しいし、気分もすっきりします。そんな時間が中学校にはなくて、少し残念です。でも私は、自分で歯ブラシを持ってきて、昼休みなどの休み時間を使い、自主的に歯みがきをしています。一年生の頃から友達と一緒に欠かさず歯みがきをしています。それを見て他の友達は、「えらいね」と言ってくれます。また私が歯をみがいているのを見て、「私も今度、歯ブラシ持ってこよう。」 と言い、歯みがきを始めた子も何人かいます。私はとても嬉しいです。毎日あたり前のようにしていた歯みがきが、ほかの友達に伝わり、友達の歯もきれいになっていく。
 私はこの「歯みがきの輪」をもっといっぱい広げたいと思っています。みんなで楽しく歯みがきをし、しっかり虫歯を予防したいです。これを三年間続けようと思います。卒業する頃は、「歯みがきの輪」がどこまで広がっているか楽しみです。 

 

●優秀賞

『よい歯で健康を守る』 鹿沼市立西中学校 1年  大野 常冨

 僕には、八重歯があります。幼稚園の時から姉と一緒に歯医者さんに行き、歯垢取り、ブラッシング指導、フッ素コートを定期的に受けています。
 僕は、両親、姉、祖父母と住んでいます。祖父母はとても元気ですが、歯医者さんは定期的に受診しています。祖父母は一部インプラント処置をしているので毎日の歯磨き、ブラッシングをとても丁寧にしています。
 姉は、小学校二年生の時に祖母から「毎日おいしいねと楽しく笑顔で食事ができることは幸せなことだね。元気な歯は、ばあちゃんの宝物だよ。」との話を聞いて良い歯の標語に応募して最優秀賞に選ばれました。 「おいしいね 笑顔で言える 元気な歯」です。
 そんな家族の中でも、僕はついつい歯磨きを忘れてしまい両親から毎日声を掛けられていました。 一回くらいやらなくても大丈夫だろうと思い、うるさく感じていました。
 先日、僕は母から口腔ケアは長生きに繋がる大切なことだから、歯磨きは食事後にゆっくり丁寧にするように注意されました。
 最初は、 「またか! 」と思いましたが、母の話を聞くうちに、人は口から食事をとることで健康が保てること、そのためには美味しい、楽しい食事が出来る元気な歯がなくてはいけないこと、毎日の心がけて八十歳になっても元気な歯でいられること、むし歯を放置するとからだ全体に悪影響を及ぼす恐れがあることなど、口腔ケアの重要性が理解できました。母からの話を聞いてからは、食事後の歯磨きは僕の習慣になっています。
 僕は、部活動でサッカーをやっています。練習で汚れたサッカーボール、スパイクは、家に帰りタオルやオイルを使いきれいに手入れをするように心掛けています。父から用具を大切に手入れの出来ない者は、一流には成れない、と小学生の時に注意を受けてから習慣になっています。
 サッカーも歯磨きも自分の決めたルールを守り、毎日続けることが自分を磨き、健康づくりにつながると思います。
 これからも美味しい、と笑顔で言える元気な歯、楽しい食事後の歯磨き、口腔ケアを心掛け、大好きなサッカーに全力で取り組める健康な体を維持していきたいと思います。

 

●優秀賞

『歯の大切さ』 鹿沼市立板荷中学校 3年  藤野 恵里

 私達は毎日、朝昼晩と一日三回歯みがきをします。私は、時々めんどうだなと思ってしまうこともあり、歯について特にあまり考えることがありませんでした。しかし、私は歯について放送していたテレビを見て、歯の大切さを学びました。私達は歯を使って、食べ物を噛み体に栄養を行き渡らせます。歯を使って噛むということは、その他、脳の働きを良くしたり、あごの骨や筋肉を強くするような効果があります。そして歯は、私たちが生きている中で、大きな楽しみでもある食事に大きく関わっています。いつまでもおいしい物を食べて豊かな暮らしをするためには、歯がないといけません。歯がなければ、いくらおいしい物でも食事を楽しむことができません。お年寄りで元気な方は、ほとんど歯がきれいにそろっていて、抜けていません。歯は健康のためにも大切なものなのです。
 私は今はむし歯がありません。むし歯になってしまったら、歯医者に行き治療を受けなければなりません。歯みがきを怠ってむし歯になってしまったら辛い思いをし、困るのは自分です。だから私はそうならないように、毎日の歯みがきをしっかりとしています。
 にっこりと笑う人は自然に歯が出ます。そんな時、歯が白くてぴかぴかだと好印象を持つと思います。逆に食べ物のかすがついたりしていると、見ている人はあまり良い気持ちはしないと思います。朝のニュースなどに出ているアナウンサーは、みんな歯が白くてぴかぴかです。あのような歯だと人々はその人に好印象を持つと思います。歯がきれいだと色々得をすると思います。
 年をとっても健康できれいな歯を守るためには、やはり歯みがきが大事なのだと思います。電動歯ブラシを使うなど工夫して、毎日の歯みがきを大切にしたほうが良いと思います。もし今自分の歯が一本でも抜けてしまったり、むし歯になってしまったりしたら大変だし、とても悲しいです。歯は私達人間にとって、一生を共にするパートナーでもあります。歯は一度抜け、永久歯が生えてきます。しかし二度はありません。また抜けてしまったら次は入れ歯や差し歯になってしまいます。どうせなら、一生全部自分の歯であった方がいいはずです。そうすれば食べ物もおいしく感じられ、毎日充実した日々を送ることができると思います。たかが歯一本と思うかもしれませんが、その一本、 一本はとてもかけがえのないものだと私は思います。
 歯を大切にするということは、自分を大切にするということと同じだと思います。自分の歯を守るのは、他の誰でもなく自分自身です。歯みがきをしっかりして健康な歯を保っていれば、ずっと自分の歯でいることができます。歯みがきを怠って歯を失ってしまえば、自分の歯で一生を過ごすことはできなくなってしまいます。食べ物を食べる歯は、入れ歯や差し歯より自分の歯で食べる方が、絶対おいしく感じられると思います。
 私はこれから、年をとってもずっと自分の歯で過ごすことができるよう、毎日、三回手を抜かずしっかりとみがくようにしたいと思います。そして自分の歯で、食べるという楽しみを大切にしていきたいと思います。