☆小学校高学年☆

 

●最優秀賞

『虫歯にならないために』 鹿沼市立さつきが丘小学校 4年 三吉 ひかり

 わたしは、今まで一回も虫歯になったことがありません。それは、毎日、学校や家で食後の歯みがきをしているからだと思います。でも、小さいころのわたしは、歯みがきがあまりすきではありませんでした。お父さんに
「歯、みがいたのか。」
と聞かれても、わたしはめんどうだなと思いながら、
「みがいたよ。」
と答え、しかたなくみがいていました。
 そんな私が、歯みがきがすきになる出来事がありました。それは、小さいころからお母さんと行っていた歯医者です。お母さんは虫歯がなくても、三か月に一度、定期けんしんのため、歯医者に連れて行ってくれました。歯医者さんがしてくれることは三つあります。一つ目は、虫歯ができていないか調べること。二つ目は、そめ出しをしてみがきのこしがないかチェックすること。三つ目は、虫歯予ぼうのためにフッソという薬をぬってくれることです。二年生までは、歯医者に行く前にお母さんに仕上げみがきをしてもらっていました。そのため、そめ出しの時は、よくみがけていると歯医者さんに言われていたので、安心していました。三年生になって、定期けんしんの前の仕上げ磨きをやめ、自分でみがいてみようと思いました。そめ出しで真っ赤だったらいやだと思い、いっしょうけんめい、ていねいにみがきました。わたしは、ドキドキしながら結果を待ちました。歯医者さんは、
「すごいね。よくみがけているよ。」
とほめてくれました。ドキドキした気持ちから、とてもうれしい気持ちにかわりました。その後、みがきのこしたところを、歯ブラシやフロスで、きれいにみがく方法を教えてもらいました。その日からわたしは、歯みがきがすきになりました。お父さんの「みがいたか。」にも、「もうみがいたよ。」と元気に笑顔で答えられるようになりました。
 四年生になった今でも、虫歯は一つもありませんが、一つ心配なことがあります。それは、歯はきょう正をしなければならないかもしれないということです。わたしはかみ合わせが悪く、下の歯が上の歯より前に出ている所があります。そういう歯では、食べ物がよくかめなくなることがあると言われました。これからくわしく調べて、きょう正をするかどうか決めるそうです。わたしは、少しきんちょうするけど、自分の歯の健康のためにがんばってきょう正をしようと思っています。
 わたしの歯は、こうしてたくさんの人に見守られて健康でいられるのだと思います。そして、自分でもしっかり歯みがきをして守っていかなければならないと思います。これからも虫歯をつくらないようにして、大人になってもおばあさんになっても、健康な歯で元気にすごしたいと思います。